イギリスにてDCISと診断を受けるまでの経緯
DCISとは非浸潤性乳管がん。
乳癌の初期状態で、この段階で治療できれば治癒するものです。
(おしえて乳がんのコト/oshiete-gan.jp より)
私がこの診断を受けるまでの経緯と言いますと、そもそもの発端は4年前の2019年。
右胸のシコリに気付き、GP(General Practitioner かかりつけ医) へ。
触って動くシコリの場合、悪性度は低いが念の為にとNHS(National Health Service 英国の国民保健サービス)で mammogram(マンモグラフィ)と ultrasound(超音波検査)を受けました。
その時は
Doctor: You have cysts.
Me: What are cysts?
Doctor: Cysts are like little ballons filled with fluid. But you are fine so you can leave now.
cyst : 嚢胞
lump : しこり
NHSでの無料の検査だったからか、あーた大丈夫、次の患者も待ってるし、問題ない人は早く帰って〜な感じで、他の質問をする隙も与えられないまま追い払われてしまいました。
心配要らないと言われたので、とにかくホッとして、そんな対応も気にせずに病院を後にしたのを今でも覚えています。
更に2回目の検査は1年前。
2022年、50歳以上が定期的に受けるNHSの Breast screening で mammogram を受け、"I am pleased to tell you your mammograms (breast x-rays) shows no sign of cancer." との嬉しいお便りを頂いたばかりでした。
そして、DCISが見つかるきっかけになったのが去年12月に受けた健康診断。
全ての検査が終わり最後の診察で、右胸にシコリや嚢胞がある事を伝えると、触診をする先生から、"Yes. I can feel the lump on your right side. But are you aware of the other lump on your left side?" と。
左胸にも小さなシコリがある事には気付いていなかった事もあり、専門医に診て貰う様に言われたのが発端でした。
過去5年、既に2回も mammogram を受けている上に、2回目はほんの1年前。
なので、なんて事もない、大丈夫だろうと、この時も全く心配していませんでした。
乳腺の専門医との診察日。
breast surgeon (乳腺外科医)Dr. S に状況を説明すると、mammogram & ultrasound をしましょうと言われ、同日に検査となりました。
mammogram を撮り終え、ultrasound を待ちながらしていた主人とのやり取り。
Me @11:15: Mammogram is done. Next is ultrasounds (I think)
Husband @11:18: 👍
-The nurse told me that I need to take another mammograms.
Me @11:42: I was waiting for my ultrasound, but instead, I needed to do a mammogram again 😥 which made me a bit worried... They needed to take zoom-in mammograms. Now I am waiting for ultrasound.
Husband @ 11:43: Understood, best to be thorough.
Me @ 11:44: Yes. Just hope that nothing is serious. 🙏
Husbsnd @12:02: 🤞
2度の mammogram を終え、やっと ultrasound です。
Doctor: Hmm... You have not just one or two cysts but lots of cysts... I need to do biopsy.
Me: Oh... ok... (oh my...) I've never had one before. Is it painful?
Doctor: I am going to give you a local anesthesia so you don't feel pain. But I recommend that you take some paracetamol after this. You are Japanese, am I right? Japanese patients are good with pain. Very impressive.
診察日前、状況によっては biopsy (生検、組織検査)もしますとは聞いていましたが、すると事になるとは思ってもいませんでした。
日本人の患者さんは我慢強いよね〜と、お褒めの言葉(?😅)を頂きましたが、痛み具合が想像出来ない。
人生初体験の乳房の biopsy 。
いきなりな成り行きで、心の準備も無いまま、右胸に局所麻酔 (local anesthesia) をブスッ。
12月に Alopecia (脱毛症)の治療で頭に注射された時も思いましたが、まさかオッパイにも注射する日が来るなんて!😳
何が起きてるのかちょっと拝見と思い、顔を少し動かすと、看護師さんから "I were you I wouldn't see it." と。
が、時すでに遅し。
先生が手にするピストルの様な形の注射器の注射針の太い事!😳
看護師さんが言った意味が分かりました😅。
太ッ…😨、怖ぁ…😨。
そして、バチ〜ンッ、バチ〜ンッと4回ほど打ち込まれ、痛くはないのですが、その音と衝撃にビックリしました。
その後に麻酔が切れ始めると、痛みがジワジワやってくるのを感じ、完全に切れた時はかなりの痛みでした。
(別の日に左胸も biopsy をしましたが、この時の痛みはとても軽かったです。)
言われた様に胸に青アザも出来ました。
これも後で調べて知ったのですが、針生検は先ず太い針で病変部(シコリ)を確保して、その中にある別の針で病変部の組織採取するんですね。
こんなに検査したのに、Dr. S から今度はMRIをして下さいとの指令が。
これまた初めての検査です。
私は乳房のMRIを撮るので、うつ伏せでの検査。
空いた2つの穴に両乳房を入れ、顔も穴空き枕に顔をスポッと入れ、検査中は機械音がする為、ヘッドホンをし、好みのジャンルの音楽を流してくれました。
検査時間は30〜40分と聞き、そんなに長くこの枕に顔を入れてたら、顔に変な線が残りそうだなぁ〜笑える〜と思いながらいました。
claustrophobic (閉所恐怖症)の方には辛いと思いますが、真っ白で清潔な狭い空間に静かに横たわっているのは、私的には therapeutic (心を癒す)でした。
うとうとする位リラックスして、顔を枕に埋めていたので、案の定、顔に線が入ってました😅。
mammograms, ultrasound, biopsy and MRI と検査のオンパレードでしたが、この結果、DCISとの診断を受けるに至りました。
私の場合、胸の大きさに対してシコリが4センチ大と大きく、このシコリを取り除くのは、乳房内の組織をほぼ全部取り除くに等しいとの事。
超音波検査をしてくれた先生には、嚢胞が沢山あり、不安要素が多過ぎるので、乳房切除が望ましいとも言われました。
この後、乳房再建について悩ましい日々を過ごします。